普段サロンでお客様と接していて話題に上がることの多いトリートメントについて。
今回はその中でも基本的な部分なんですがいまいちはっきりしていないコトを紹介します。
- コンディショナーとトリートメントの違いって?
- コンディショナーとトリートメントって併用した方が良い?
この2つのギモンについて、それぞれまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
コンディショナーとトリートメントの違いって?
「コンディショナーとトリートメントってどう違うの?」
と、聞かれることがよくあります。
それに付随してリンスについても聞かれることも多いので、まずは『リンス』『コンディショナー』『トリートメント』それぞれについてどういったモノなのか再確認していきましょう。
それぞれの違いは?
『リンス』 『コンディショナー』 『トリートメント』の違いを紹介すると言っておいてなんなんですが・・・
はじめに断っておくと、トリートメント、コンディショナー、リンス、この3種に関して明確な定義がはっきりあるわけではありません。
各メーカーごと、各シリーズごとにそれぞれですので、なかなか明記しにくいところが多々ありますが、『一般的に』と『イメージ』をもとに、個人的見解も踏まえて説明します。
リンス
リンスとは英語の「rinse」=「すすぐ」「(水)で流す」が語源となっていて、リンスというモノとしての名称は日本特有の意味です。
まだアミノ酸系のシャンプーなどが無く、石鹸系のシャンプーが主流だった頃、髪の毛のごわつきを抑えるために酸性の水溶液(酸リンス)を使って水ですすいでいたことが由来になっています。 Wikipedia参照 – リンス
現在は多くのメーカーがリンスではなくコンディショナーとして販売していますので『リンス=コンディショナー』と考えてほぼ問題ありません。リンスの効果ももちろんコンディショナーと同じです。
ちなみに「コンディショナー Wiki 」で検索すると「リンス – Wikipedia 」がトップに出てきます。
コンディショナー
シャンプー後のごわつきやきしみを抑える、髪の毛の ”コンディションを整える” ために使います。
簡単に言うと手触りを良くするモノです。
髪の毛の手触りに最も影響があるのが髪の毛の表面をウロコ状に覆うキューティクルです。そのキューティクルに吸着して整えて保湿〔外部補修〕するために、シリコンなどでコーティングすることでしっとりさせたりツヤを出すのが主な効果です。
今回のテーマは髪の毛です。 近年、若者に限らず小学生どころか保育園児、パパママのこだわりによっては3歳くらいのお子さんでも美容室でカットする時代になりました。 イベントがある毎にセットしたり、カラーリングをしてイメージチェンジしたり・・[…]
トリートメント
トリートメントの効果としては栄養補給〔内部補修〕がメインになります。
髪の毛の内部にタンパク質(ケラチンやコラーゲン)を補給し、神尾のハリ・コシやしなやかさ、柔らかさを与えます。
トリートメントと銘打って販売されているたいていの商品は、コーティング効果〔外部補修〕も併せ持っています。
コンディショナーとトリートメントは併用した方が良い?
この質問も結構多いです。
答えは「 NO!」です。
先ほど記載したとおりトリートメントにもコーティング効果がありますので、トリートメントだけで事足ります。基本的には。
ただ、例外として2パターンの場合、コンディショナーとトリートメントを両方とも使用することで効果を発揮することもあります。
コンディショナーとトリートメントを併用する場合
- シリーズ商品として併用を推奨している
- かなりのハイダメージ
使用する順番は
トリートメント⇨コンディショナー
の順です。
先述したとおり、トリートメントは栄養を補給して内部補修、コンディショナーはコーティングで外部補修ですので、コンディショナーでコーティングしてしまった後にトリートメントで髪の毛の内部に栄養を入れようとしてもブロックされてしまいトリートメントが無駄になってしまいます。
仕上がりの質感としてはしっとり重めに仕上がります。
まとめ
- リンス=コンディショナーと考えて問題なし
- コンディショナーは外部補修、トリートメントは内部補修
- コンディショナーとトリートメントは例外を除いて基本的には併用しなくて良い
ちなみにコンディショナーとトリートメントの併用に関して私がお客様にお話しする時はトリートメントで充分ですとお伝えしています。
もちろんそのお客様の髪の毛の状態を見た上での判断です。
一番間違いないのは、いつも担当してくれているスタイリストにその時その時の髪の毛の状態を診断してもらって今の自分の髪の毛に必要なホームケアの方法だったりツールを教えてもらうのが確実ですので、細かなことでも遠慮なく聞いてみてください。きっと有用な情報をたくさん教えてくれますよ!
そして、なぜか皆さん恥ずかしそうに聞いてくるんです。知らないことが恥ずかしいと思っているのかもしれませんが、正直プロである美容師も曖昧にしか理解していないことも多いですし、お客様に聞かれることで調べて成長できることも数多くあります。
今回の記事に関しても100%皆さんが賛同する内容ではないかもしれません。今回のテーマをちょっと調べてみてもいろいろな見解が出てきます。これが正解といった、世の中の人全員に当てはまる確実な答えはありません。大切なのは自分で情報を選んでいくことです。参考にしていただければと思います。