【髪の毛はなぜ傷む?】髪のダメージの原因について段階別に解説&それぞれの対処法!

今回は『髪のダメージ』についてです。

男性は髪の毛に関してのダメージ自体はあまり気にしている方は少ないかもしれませんが、女性の方々は悩まされている方も多いと思います。

一言で『髪のダメージ』と言っても、いくつか原因があり、それによって予防、補修にも影響します。

  • 「なんとなくパサつくんだけど・・・。」
  • 「髪が傷むんだけどどうして!?」
  • 「傷ませないようにするには何をすればいいの?」

と思っている方は読んでみてください!



 

 髪の毛が傷んでいると・・・

 

髪にダメージがあるとツヤまとまりに大きく影響します。

水分が不足状態であればパサつきますし、キューティクルが整っていなければツヤもなく、髪のクセが出やすくなったりもしてしまいます。

美容師目線で言うと、傷んでいることによってパーマ剤やカラー剤の選定が厳しくなります。もちろんダメージの度合いによってスタイルの自由度も変わります。サロンでするトリートメントを併用していただくことを勧めることも多くなります。

 

パーマへの影響

 

元々の髪質にも影響を受けますが、ダメージが大きくなればなるほどウェーブやカールの弾力が出ません。小さめのロッドで巻いてもリッジのあるパーマにはなりにくいです。

薬剤の選定ミスがあれば、よりダメージを受けてしまい、チリつき、パサつきの原因にもなります。

根元付近からの緩めのウェーブスタイル、中間部分からのナチュラルなパーマスタイルなどでは、根元〜毛先までのダメージが均等ではないので、よりダメージのある毛先だけにカールが出たり、傷んでる部分へのダメージの倍増にもなります。

 

カラーへの影響

 

カラーリングの種類はおおまかに分けて酸化染毛剤、脱色・脱染剤、酸性カラー(マニュキア)、草木系カラー剤(ヘナ、香草カラーなど)に分けられますが、髪のダメージに関して特に影響が出るのは酸化染毛剤と脱色・脱染剤です。

酸化染毛剤と聞くと「???」となるかもしれませんが、一般的に皆さんがされているファッションカラー(おしゃれ染め)やグレイカラー(白髪染め)の事で、脱色・脱染剤とはブリーチやライトナーと言われるものです。

酸化染毛剤はバリエーションが豊富でとても凡庸性のあるカラー剤ですが、アルカリ剤が入っているのでダメージが進行してしまいます。

傷んだ髪はカラーの褪色の進みが早いため、せっかく希望の色味にしてもすぐに黄色味が出てきてしまいます。

 

 

 

 

ダメージの原因

 

髪の毛のダメージの原因は大きく分けて、化学的な要因で受けるダメージ、熱によるダメージ、紫外線によるダメージ、物理的な要因で受けるダメージがあります。

化学的な要因で受けるダメージ

カラーやパーマ、薬剤に含まれるアルカリ剤、還元剤の成分の影響でキューティクルが剥がれたり、キューティクルの剥がれたところから髪の毛内部の栄養分が流出してしまうことでダメージになります。

薬剤の影響でキューティクルが損傷。その部分からタンパク質などが流れ出てしまう

 

熱によるダメージ

アイロンやドライヤーなどの熱によってタンパク変性を起こし、髪の毛内部のコルテックスが硬くなりダメージを受けます。

アイロンなどでキューティクルが無理やり固まったような状態

 

紫外線によるダメージ

髪の毛が紫外線を過度に浴びたりすることで髪の毛のメラニンが破壊され、髪が明るくなってしまいます。

紫外線を浴び続ける事でキューティクルが損傷した状態

 

物理的な要因で受けるダメージ

髪が擦れたり(手で必要以上に触る、ブラッシングなど)することキューティクルが剥がれてしまったり、カットなどで髪内部の剥き出しになったところから間充物質が流れ出てしまって傷んでしまうこともあります。

ブラッシングによりキューティクルがささくれだった状態

カットの断面

 

 

 

 

ダメージレベル診断と対処法

 

レベルをざっくり5段階に分けて、それぞれの対処法を」まとめました。

自分の髪の毛がどのレベルかを診断してみてください。

 

ダメージレベル1

ほぼバージン毛。

ツヤがあり、コームを入れてもスムースだが毛先で少し引っかかる。濡らしても水を弾く感じ。

レベル1対処法

乾かす前にアウトバス系のトリートメントを使いドライヤーの熱でのダメージを防ぐのと、無理にコーミングをしてキューティクルを傷つけないように注意が必要です。

 

ダメージレベル2

パーマ、カラーリングのどちらかをしたことがある毛髪。

ツヤはあるが毛先にパサつき感じる。濡らすときしむ。

レベル2対処法

lv1対処法はもちろん、サロンでパーマやカラーリングする時にサロントリートメントを組み合わせてキューティクルの保護を心がけましょう。

 

 

ダメージレベル3

継続的にパーマやカラーリングをしている毛髪。

ツヤがあまり感じられず、乾燥していてまとまらない。濡らすと柔らかくなる。

レベル3対処法

この状態になると外部補修(キューティクルの補修)だけでなく、髪の毛の内部への栄養補給も必要になります。日頃の自宅でのお手入れを担当スタイリストに相談してレクチャーしてもらうのも良いと思います。

 

 

ダメージレベル4

継続的にパーマとカラー、縮毛矯正とカラーリングなどをしている毛髪。ツヤがなく、濡らすとすぐに水分を含み、柔らかくなり引っ張ると伸びる。乾いた状態でもあきらかに指通りが悪く、とかすのに時間がかかる。

レベル4対処法

シャンプーやインバストリートメントもスタイリストに相談して状態にあった物を使いましょう。

サロントリートメントでタンパク質を補充して自宅でもオイルなど保湿効果の高いものを使用して日頃のケアをしっかりしていきましょう。

 

 

ダメージレベル5

縮毛矯正やデジタルパーマなど、熱と薬剤を使って施術するメニューにカラーリングを継続的にしている状態。ブリーチ剤を使用した毛髪。

見た目にもバサついていてまとまらない。濡らすと溶けたように柔らかくなり、引っ張ると切れる、もしくは縮れる。

レベル5対処法

ここまでくるとパーマ、カラーリング何をしてもコントロールできない状態になってしまいます。

髪の毛のダメージはカットするのが一番のトリートメントなので、ブリーチのパーマスタイルなどある程度楽しんだら切ってしまうのが良いかもしれません…

 

そもそも傷ませないために!

髪を傷ませないために一番簡単な方法は…

 

「何もしないこと」

 

です!

 

パーマやカラーリングをすればトリートメントを組み合わせようが何をしようが必ずダメージが残ります!

でも!

いつもキレイ、いつもカワイイ、いつもカッコ良く!そのためにはカラーリングはもちろん、パーマでフワッと華やかにしたり、時にはストレートヘアでシックに…いろんなスタイルにチャレンジして楽しみたいですよね。

傷ませないための努力ではなく、その時、その状態に合わせたヘアケアをしなければなりません。

手当たり次第にネットで評価された商品を試し、ただただ質感が重い状態をしっとりしてると勘違いなんて事にならないように素直にプロに相談しましょう!

いつもあなたの髪を診てアドバイスをくれる担当スタイリストに。

きっと今のあなたに必要なプロセスとツールを的確に判断してくれるはずです!

 

 

 

さいごに

 

今回は髪の毛のダメージについて触れてみました。

痛む原因を知り、ダメージレベルに合った対処法を知る事で、それ以上にダメージを受けないようにまずは予防です。

実際の現場(美容室)ではスタイリストに上手く頼りながら、より美しく、可愛く、カッコいい自分を演出していきたいですね!



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