正しいシャンプー=気持ちいいシャンプーってどういうこと??
『正しいシャンプー』と『気持ちのいいシャンプー』はイコールです。
正しいシャンプーと言われると少しイメージしにくいかもしれませんが、気持ちいいシャンプーと言われるとイメージしやすいかと思います。
例えば美容室でのシャンプー。気持ちいいですよね。
汚れを落とすのはもちろん、頭皮をマッサージしながらシャンプーしています。
頭皮のことを考えたシャンプー(マッサージシャンプー)を心がけることで頭皮環境が整い、ゆくゆくは髪の毛に対しても好影響を与ええる事になります。
これを機に、皆さんが普段しているシャンプーを少し見直して、シャンプーの手順とその要点を整理してみましょう。
シャンプーの目的
シャンプーの目的は2つです。
シャンプーと言うと汚れを落とすイメージが強いですが、頭皮へのマッサージもとても大切な要素です。
汚れを落とす
髪の毛についた汚れは大まかに分けると、ホコリや細かいゴミと整髪料などの2つに分けられます。
ホコリや細かいゴミなどはお湯で、整髪料などはシャンプー剤の泡で洗い流します。
頭皮のマッサージ
シャンプーの仕方(頭皮への指の当て方)によっては頭皮にとってすごく良いマッサージ効果があります。
せっかくなのでシャンプー中に頭皮マッサージを組み込んでいきましょう!
シャンプーの手順
シャンプーは基本『濡らす』『洗う』『流す』の3ステップです。
髪の毛汚れを落とすだけならそれでも充分なのですが、今回はその前後の要点も一緒にまとめていきます。
①:ブラッシング(コーミング)
毛先がからまっている場合は手ぐしでもいいのでとかしましょう。
とかし方のポイントは絡んでいる毛の中間部分を手で持って、毛先にテンションがかかり過ぎないように少しづつ。
あまり強くコーミングすると切れ毛や枝毛の原因になります。
シャンプー前に根元からブラシでブラッシングする事で頭皮のフケや汚れを浮き立たせることができますが、毎日シャンプーする方はブラッシングまでは必要ありません。
②:濡らし
髪の毛と頭皮を濡らします。
実はシャンプーの中でかなり重要なポイントになるのがこの濡らしです。
ご存知の方も多いと思いますが、この段階で髪の毛の8割がたの汚れは落とせてしまいます。
それともう一つ大事なのは、頭皮にしっかり水分を含ませることです。
濡らすときに地肌からしっかりお湯を通しておかないとシャンプーが泡立ちが悪くなり、頭皮の汚れ(皮脂汚れ)がしっかり落とせずに臭いやフケ・かゆみの原因になります。更には泡立たせるために無駄にシャンプー剤を使ってしまう事にもなります。
③:泡立て
シャンプー剤の量は②の濡らしでしっかり頭皮にお湯が通っていれば、ロングでも1.5〜2プッシュくらいで充分です。(※1プッシュはポンプをしっかり根元まで押し込んでの目安)
直接髪に付けずに軽く手で伸ばす程度に泡だててから髪の根元、頭皮に付けます。
そこから根元付近の泡を全体に馴染ませ、軽く擦ります。
この時点で泡立ちがあまりにも悪い場合はざっくり全体を擦り、一度軽く流してからもう一度泡だてましょう。
④:ウォッシング (マッサージ)
全体に満遍なく泡が行き渡ったら頭皮のマッサージを兼ねてシャンプーしていきます。
手順は下図の様に頭を4ブロックに分けて、生え際から頭頂部に向かって擦りながら洗い進めて行きます。
2往復を目安に、ゆっくりで良いので手首のスナップをうまく使って、指が飛ばない(浮かない)ように意識します。
💡ポイント💡
a.指の腹で擦る
頭皮を擦るのは指先ではなく指の腹です。爪を立てて洗ってしまうと頭皮に傷が付いたり、キューティクルも剥がれてしまう場合があります。
b.下から上に押し上げる
『下から上に』はマッサージの基本で、血行を良くするため血液を重力や血流の悪さに逆らい、頭頂部へ向かって押し上げて擦っていくイメージです。
aとbを意識しながら、生え際は少し弱めで頭頂部に向かうにつれて強めに。
⑤:流し
髪の毛に付いた泡だけでなく、頭皮もしっかりと流します。
頭皮の流しが甘いとフケや臭い、かゆみの原因になるので、泡が切れてから最低でももう一周流すくらいは流しましょう。
⑥:コンディショナー(インバストリートメント)
コンディショナーやトリートメントは地肌には付けないようにしましょう。※スカルプ用のトリートメントやエッセンスなどの例外もあります
毛先を中心に揉み込むように塗布していきます。量はロングで500円玉大を毛先から揉み込んで、そこから中間部分に伸ばします。
トリートメントを大量に付けても髪の毛に対する効果が高くなるわけではありませんので、髪の毛の表面積に付着する程度の適量で充分です。無駄遣いをしてしまわない様に注意しましょう。
しっかり馴染ませたら2、3分くらい蒸しタオルで吸着させるのがベストです。
⑦:流し
ここでの流しはコンディショナー、トリートメントの流しなので、使用方法に「しっかり流す」と記載されていないものであれば、軽めに流し、毛先に少ししっとり感を残すくらいにな流しましょう。
シャンプー後のお手入れ
タオルドライ
お風呂上がりにタオルを巻いた状態でウロウロ…は辞めましょう(笑)
水分を含んだ髪の毛は柔らかくなっていて、タオルや衣服との摩擦だけでもダメージを受けてしまうので、なるべく早く乾かしましょう。
毛先をタオルに包んで叩いて水分を取った後、地肌もしっかり拭きます。
この時根元に空気を入れるかんじでタオルドライしていきましょう。
アウトバストリートメント
パサつきを抑え、ドライヤーで乾かす際の熱によるダメージを抑えるためにアウトバストリートメントを使用して保湿を心がけてください。
ドライ
ドライヤーで乾かしていきます。
乾かす順序は
根元(地肌)
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中間
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毛先
の順です。
この順序を間違えるとオーバードライの原因になります。
根元(地肌)を乾かしている時も毛先にドライヤーの温風が当たっていますので、順序良く乾かすことで時間の短縮にもなります。
まとめ
今回、シャンプーの目的とプロセスをまとめました。
髪の毛にとって血液は材料になります。マッサージシャンプーを意識して血行を促進することで健康な髪の毛が育ちます。
自分でのシャンプーは美容室でシャンプーしてもらうのに比べると間違いなく気持ち良さは半減しますが、家でもある程度気持ちの良いシャンプーを心がけることで、正しいシャンプー(髪の毛を傷めず、汚れをしっかり落として頭皮の血行も良くなるシャンプー)に近付きますので、ぜひ習慣化して毎日のシャンプーをより未来に繋がるシャンプーに変えていきましょう。